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よくあるご質問


筆について 墨・硯について 半紙について



筆について

Q 使った後の筆の手入れ、保存はどうしたらよいの?


墨液を使われた場合と磨った墨を使った後では筆の手入れが違います。

太筆の手入れ

墨液の場合

必ず直ぐに水で洗います。

鉢、ボール等に水をたっぷり張り、その中で穂首の根元をつまむように、墨液を押し出しながら洗い流します。押しつけて洗うと、毛が摩擦で痛み、毛切れや毛抜けの原因になります。
磨墨の場合 反故紙(ほごし:書き損じた半紙等)で筆の形を整えて墨を拭っておきます。又は水をたっぷり張った鉢やボールの中で、優しく振り洗いしてください。

細筆の手入れ

墨液の場合 端的に言えば、細筆に墨液は使わないで下さい。
使ってしまった場合は太筆同様綺麗に水で洗い流して下さい。 
小学低学年の名前書等で使われると思いますが、きれいに洗うことで筆の寿命は長くなります。
磨墨の場合 水で洗わずに反故紙、ティッシュペーパー等に数滴水を含ませ、その上で穂先を整えながら丁寧に墨を拭い取ります。

洗った後は、キャップをしないで、風通しの良いところで乾かします。

細筆は繊細な為、大事に取り扱って下さい。又、消耗品でもあります。
お手入れの仕方よっては長持ちします。又、先が利きにくくなっても、例えば穂先ののりを全部落として。さばき筆として別のサイズ文字、別の書体の作品も書けます。但し磨墨を使用した場合に限ります。  





墨・硯について

Q 硯に墨がこびりついています。元に戻りますか?


硯面の粒子(鋒鋩)に墨カスが埋まると、硯面と墨との接触が困難になります。そのため、膠と煤の墨カス膜を取り除く作業が必要です。
墨を使った後は、洗うか反故紙などで墨を拭き取っておく。
もし、硯に頑固な墨カスが付着している場合は、

  1. 無理にこすったり、ブラシを使わず、膠が緩むくらいの温水(約10℃〜20℃)にひと晩つけておきます。(熱い湯は、硯石が割れる場合があります。)
  2. やわらかいスポンジなどで丁寧に洗います。
  3. ①②を試しても墨おりが悪い場合は、硯用砥石をかけます。

㊟市販の墨汁(液体墨)は、天然硯には入れないで下さい。
墨汁を使う場合は、墨地、ちょっと深めの皿等、学童にはセラミックの硯をお勧めします
硯






半紙について

Q 半紙、画仙紙の機械漉と手漉きの違いや使い分けは?


手漉き半紙と機械漉き違いの一つに 生産時の紙のサイズが違います。手漉きの場合は一枚ずつ漉くのですが、機械では、長い紙を連続して製造し、その後にカットします。

原料も手漉きでは楮などの伝統的な植物繊維を使いますが、機械漉の場合は木材パルプなどが主流です。


小学生、中学生なら、漢字用としては機械漉の半紙、画仙紙をお勧めします。
高校生には授業であれば機械漉の半紙、画仙紙が。クラブ活動で使うのであれば手漉き画仙紙をお勧めします。
大学専門、一般書道の方には、なるべく手漉きの半紙、画仙紙を使って頂きたいと思います。
表具した時の作品の仕上がりが違いますので、手漉きを使って下さい。書きにくいと感じても、紙に慣れていただく事が肝要です。




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