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2008年 今年お気に入りゲームベストテン

 今年発売されて購入し遊んだゲームタイトルに、個人的お気に入りランキングをつけて発表します。
 なお、わたくし、カジュアルヌルゲーマーで採点も甘めなので、それを踏まえてみていただければ幸いです。
 まずは番外から。

番外
シグマ ハーモニクス
公式サイト
ニンテンドーDS
推理RPG

 推理システムが独創的でよくできている。推理の材料を集めて推理していく過程が面白い。謎解きもなかなか本格的で推理小説好きにお勧め。
 戦闘部分は、まあ、平凡というか……正しい推理をすればボスが弱くなる、という部分はいいと思うんだけどね。あと推理部分ではないシナリオがいろんな意味ですごい。

大合奏! バンドブラザーズDX
公式サイト
ニンテンドーDS
音楽ゲーム

 前作に比べてパワーアップしすぎ。カ……ジャスラックとの協力、そして投稿システムによってさまざまな曲をダウンロードできるのは素晴らしい。
 作曲機能もパワーアップしてるのでありがたい。音楽ゲームとしては結構難しい。どちらかというと音階シミュレーター。

ファミリースキー
公式サイト
Wii
スキーゲーム

 ゲレンデの再現度がはんぱない。音や画面で臨場感が抜群にアップしている。さすがにリッジチームが担当しただけのことはあるか。
 WiiFitがあればもう少しシミュレーターとしての側面が強くなるのだろうけど、持ってない。残念。
 フラッグレース、スピードレースなどのミニコンテンツもあり、スキーやストック、服装を変えたり、写真を撮ったりと色々楽しめる。気軽に遊びたい人向け。

リズム天国ゴールド
公式サイト
ニンテンドーDS
リズムゲーム

 GBA版はボタンなので正確さが重視された。DS版はすべてタッチペン操作なので、どちらかというとややファジーになった印象。
 曲は相変わらず気持ちいい。手軽に遊びたい人にお勧め。

ヘラクレスの栄光 〜魂の証明〜
公式サイト
ニンテンドーDS
RPG

 ヘラクレスの栄光シリーズはストーリーが毎回とても面白いのです。
 戦闘システムは面白いんですが、かなりテンポが悪く、2〜3ターンで終わる戦闘が5分ぐらいはかかります。戦闘ログシステムがあるのだから演出全部すっとばすことを可能にして欲しかった。タッチペン強化も特に必要なかったなー。戦闘はある意味シミュレーションゲームと思って腰をすえたほうがいいかも。
 しかしそのテンポの悪さを我慢するかーと思わせるほどにはストーリーが魅力的。ヘラクレスの栄光シリーズが好きで、テンポの悪さが我慢できる方にお勧め。これテンポ良かったらTOP10に入ってるのになー。


 ここまでが番外。次は番外でかつ定番すぎてあんまりコメントすることがないソフト。

ドラゴンクエストV 天空の花嫁
公式サイト
ニンテンドーDS
RPG

 個人的にはドラクエのモンスターにそこまで思い入れないんだけど、やっぱり面白い。

ファイアーエムブレム 新・暗黒竜と光の剣
公式サイト
ニンテンドーDS
シミュレーションRPG

 いつものFE。ただ、職業を少し変えることができるのが面白い。けんしリフとか。まああんまり変えないけど。

クイズマジックアカデミーDS
公式サイト
ニンテンドーDS
クイズゲーム

 クイズゲームとしての完成度は高いんだけど、バグが……はやく修正版と交換してもらわんとなー。あとさすがに四択動画は小さい。

ポケットモンスター プラチナ
公式サイト
ニンテンドーDS
RPG

 テンポが改善されたのがよいね。何百時間プレイすることになるやら。

不思議のダンジョン 風来のシレンDS2 〜砂漠の魔城〜
公式サイト
ニンテンドーDS
ローグライクRPG

 面白いです。

ことばのパズル もじぴったんWii
公式サイト
Wiiウェア
パズルゲーム

 これも面白いです。

実況パワフルプロ野球15
公式サイト
Wii
スポーツゲーム

 基本サクセスの白球ドリーム、14からの新サクセス栄冠ナイン、どちらも前作の問題点が改善されていてよろしい。マイライフは判りやすくなったので好きです。

グラディウス リバース
公式サイト
Wiiウェア
シューティング

 上にレーザーが出る装備がうける。曲よし内容よしグラフィックよし。

街へいこうよ どうぶつの森
公式サイト
Wii
生活シミュレーション

 相変わらず面白いんだけど、ポインタ操作多いの何とかならないかな。服のドットは十字キーで打つでしょ普通……。


 で、ここまでが定番。ここから個人的お気に入りベストテンになります。

第10位
小さな王様と約束の国 ファイナルファンタジー・クリスタルクロニクル
公式サイト
Wiiウェア
育成シミュレーション

 ジャンルがちょっとオリジナル的。似たようなゲームだとコンパイルのディスクテーションシリーズに出ていた、ジオコンフリクトシリーズが近い。
 ダンジョンに冒険者を派遣して世界を広げつつ、城下町にいろんな建物を建設して冒険者を集めたりサポートしていく。

 この街づくりと冒険者派遣というシステムがシンプルながら面白く、ついついハマってしまう。冒険者が世界を広げ、それにより街にいろんな建物を建設できるようになり、冒険者がそれにより装備や魔法を手に入れて、さらにいろんなダンジョンを攻略できるようになる。うまい具合に循環していくわけだ。

 有料追加コンテンツもあるが、基本料金1500Wiiポイント(1500円)分だけでも作品として完成しており十分楽しめる。システム重視の人にお勧め。

第9位
マリオカートWii
公式サイト
Wii
レースゲーム

 とっても楽しい。初心者から上級者まで楽しめる、アイテムありのレースゲーム。

 面白さについてはいまさら語ることもないのだけど、ちょっと苦言を呈したい部分もある。
 バイクの速さは調整ミスでしょこれ。ここだけはバランス取って欲しかったかなー。キャラ特性により早いキャラが決まってるのもちょっと。もちろん、アイテムによる不確定要素でのゆらぎがあるからなんとかなるっちゃなるんだけどね。
 あと、ハンドル+Wiiリモコンでプレイするとき、ときどき反対にハンドル切れるので、ちょっと気を使う。

 でも全体的には面白いのでパーティレースゲームとしての地位は不動。

第8位
幻想水滸伝ティアクライス
公式サイト
ニンテンドーDS
RPG

 新しい幻想水滸伝がスタート。さまざまな個性と能力を持つ108の仲間を集めて戦うRPG。

 幻想水滸伝の特徴は国や勢力に翻弄されつつも抗い戦うストーリーと、仲間を集める過程にある。戦闘システムはわりと平凡なので、システムを重視する人にはあまりお勧めできない。

 ではストーリーはどうか。素晴らしい。これぞ幻想水滸伝といえるストーリーだった。仲間一人一人のキャラクターも素晴らしい。これぞ幻想水滸伝。徐々に仲間が増えていく展開もとても楽しい。これぞ幻想水滸伝。そして音楽も素晴らしい。サントラ買って良かった。

 「未来は決まっている」という不思議な教えを広める武装教団と、対立する魔道王国。それらにかかわりあった村の若者である主人公は、やがて第三勢力として自らの拠点を持ち、立ち上がる。世界の様子が変わる不思議な現象は何なのか。不思議な力をもたらす本の正体は何なのか。すべての話はやがてひとつにつながり、主人公が戦うべき存在が見えてくる。
 個人的にはストーリーはかなりよくできており、世界観を含めて楽しめた。

 もうひとつの醍醐味である仲間集めだが、今回も戦うための剣士や戦士から農業を営むもの、噂好きの家政婦、音楽家にただの町人とさまざまなキャラクターがおり、一人ひとりが魅力的。そんなキャラクターたちが仲間になってくれる過程もさまざまで面白い。主人公のまっすぐな気持ちに応えてくれる、本当の仲間たちだ。
 相変わらず、前情報なしで108人集めるのは困難の極みだが、普通にクリアしたあとやり直す予定。この仲間集めは、一度味わうと病み付きになる。

 戦闘キャラが4人なのはおそらくローポリの表示限界で、それにあわせて戦闘バランスを取っていると思われる。
 ローポリキャラはあまりセンスのいい造型ではないが、「アバターと思えばいい」という意見には賛成。
 戦闘のテンポはまあまあ良好。

 しかし気になる点はある。キャラのマップ移動スピードが遅い。それに伴いエンカウント率がかなり高く感じられる。マップを広く感じさせるため、あるいはプレイ時間を稼ぐためなのかもしれないが、移動スピードは最初から1.5倍でよかったのではないか。あるいはエンカウント率を下げればよかった。経験値はレベルに合わせてもらえる形なのだから、それでもバランスは取れたのではないか。

 既存の幻想水滸伝プレイヤーにとっては装備が汎用だったり主人公がしゃべったりする点は好みの分かれるところだろうが、前衛後衛への配置の幅が広がっているという利点もある。主人公はおおむねプレイヤーが共感できる思考なのでよかった。

 新しい幻想水滸伝は、抜群に幻想水滸伝だった。欠点が気にならないなら、幻想水滸伝プレイヤーにはお勧めできる。

第7位
世界樹の迷宮II 諸王の聖杯
公式サイト
ニンテンドーDS
3DダンジョンRPG

 3Dダンジョンをマッピングしながら進むRPG。レトロゲームを今風に遊びやすく作り直した作品。

 さまざまなスキルを持つキャラクターをメイクし、自分の好きなパーティを組んでダンジョンを攻略していく。シンプルだが歯ごたえがあり、キャラを育てていくのが楽しい。そして自分でマッピングして徐々にダンジョンの全貌が見えてくるのがまた楽しい。

 DSのタッチパネルを利用したマッピングシステムと見える強敵FOEにより人気を博した前作と比較して、基本的にはほぼ変わりない。ユーザーインターフェースが向上し、前を向きながら横に歩けるようになったり、メニューでLRを使ってキャラ切り替えができるようになったりしている。

 音楽も前作同様、数多くの名ゲーム音楽を作曲した古代氏が担当しており、懐かしくも新しいゲーム音楽が流れる。

 問題のあるバグがいくつかあるのが残念。会社の規模と予算、開発期間的にしかたのないところではあるが……。

 ウィザードリィなどの3DダンジョンRPGが好きなら、バグ情報を確認しつつプレイしてみることをお勧めする。

第6位
悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印
公式サイト
ニンテンドーDS
アクションRPG

 探索型悪魔城ドラキュラシリーズ最新作。さまざまなマップを敵を倒しながら進み、時にはボスを退治して、ドラキュラを滅するために戦う。

 探索型はシステムをマイナーチェンジしながら展開しているが、今回は右手・左手・背中に装備魔法を身につけての連続攻撃が可能。また、海や灯台、寂れた屋敷などさまざまなステージが用意されており、ステージごとにクリアしていく形式なので、探索型ドラキュラのなかではもっともステージ型ドラキュラに近い構成ではないかと思う。
 山岳や平地など同じパーツを使いまわしたようなステージがあるのは、いつもの低予算的ご愛嬌か。

 ドットグラフィックは相変わらず高いクオリティで、多関節ボスキャラの動きも気持ち悪くて面白い。主人公のレベルをあげすぎなければ難易度もそうとう高く、アクションゲーム好きにもお勧めできる。逆に苦手でもレベルを上げて回復アイテムを買い込めばなんとかなるだろう。ボス戦では攻撃のパターンを把握していくのがポイントだ。

 あとは音楽も歴代シリーズ屈指のできばえで、ステージに映える。サントラ買ってよかった。

 前作ギャラリーオブラビリンスとどちらがよいかは好みの問題だと思う。ドット好き、アクション好きにお勧め。

第5位
ロックマン9 野望の復活!!
公式サイト
Wiiウェア
アクション

 ロックマンがファミコンテイスト完全再現でWiiウェアに登場。難易度の高いシンプルなアクションゲーム。しかし何度も挑戦することでどう攻略していくかがちゃんとわかるようになっているあたりは、往年のカプコンのアクションゲームらしい。

 ファミコンロックマンとしてのファミコン度の高さと、「孔明の罠」とまで呼ばれるステージの意地悪さ。そしてロックマンファンなら誰もが喝采したであろう驚愕のエンディングシーン。それらが基本的なアクションゲームとしての完成度によって支えられている名作。

 音楽や効果音まで含めてファミコンテイストであり、そしてあまりにも格好良すぎる曲の数々。インターネットで新モードを購入できるなどのオマケもあり、ファミコンロックマンの決定版といえる。

 歯ごたえのあるアクションゲームを求めているなら文句なしにお勧め。

第4位
カルドセプトDS
公式サイト
ニンテンドーDS
カード&ボードゲーム

 ゲームのシステムはカードを使ったモノポリーのようなもの。数々のカードから自分好みのカードを準備しておき、領地を自分のクリーチャーで占領して価値をあげていき、総資産を高めてゴールするのが目的。
 しかし領地はクリーチャーの戦闘で奪い取ることができるのがこのゲームの特徴で、これによりさまざまな戦略が存在する運と技術の複合ボードゲームとなっている。

 生物、武器や防具、魔法とさまざまなカードが存在するので、いろんな戦略戦術にあわせてカードを選択し、自分好みのカードの束を作り上げるところが準備段階。これがまず楽しい。自分の戦略がうまくハマれば快感だし、失敗すればまた試行錯誤してカードを取捨選択していく。あるいは、ほかの人が使うカードを考えて対策をしておく。ゲームの前準備がすでにゲームになっているのだ。

 そして実際の対戦ではさまざまな不確定要素に翻弄される。サイコロの出目に左右され、他人が使うカードに予想を崩され、クリーチャーどうしの戦闘ではアイテム1つで逆転される。もちろん視点を変えれば、こちらのカードや出目で相手に致命的な領地を踏ませることもできるわけだ。
 そのような中で勝ち取る1位の座は何物にも変えがたい喜びで、逆に負ければとても悔しい。それぞれが次の勝負への励みになるのだ。

 カルドセプトDSはシリーズ第一作のリメイクなのだが、カードにかなりの調整が施されており、バランスはかなりよくなっている印象。もちろん強いといえる定番カードはあるが、対戦するフィールドによって有効なカードが違うし、対策カードも存在する。

 対戦まわりが充実しているのもよいところだ。ソフトを持ち寄ってのワイヤレス対戦は、今までのメモリーカードでデータを持ち寄ってという対戦のしかたよりもずっと手軽で簡単に4人対戦ができる。
 さらに不特定多数とのWi-Fi対戦も可能で、コミュニケーションこそアイコンチャットだが最低限の意思疎通が可能。ランクやルールを選べたり、切断対策などもされており、安心して楽しめる。
 フレンドコードを交換すればボイスチャットありで対戦もできるので、友達の声を聞きながら遊ぶこともできる。対戦時間はステージによるがおおむね40分ぐらい。

 カードのトレードの制限をもう少し緩くしてもらいたかったが、それ以外は不満も無く、カードゲームやボードゲームが好きな方には特にオススメしたいゲームだ。

第3位
大乱闘スマッシュブラザーズX
公式サイト
Wii
対戦アクション

簡易評価
骨格:12点/15点中
システム−−−−5
オリジナリティ−3
完成度−−−−−4

  関節:19点/25点中
バランス−−3
テンポ−−−4
密度−−−−5
操作性−−−4
ユーザーIF−4

肉付:34点/40点中
世界観−−−−4
グラフィック−5
デザイン−−−5
キャラクター−4
音楽−−−−−5
ストーリー−−3
テキスト−−−3
演出−−−−−5
  思考:9点/15点中
明快性−4
戦略性−5
自由度−4

器:
難易度−−−−−4
物量−−−−−−5
単体プレイ時間−1
合計プレイ時間−5

 対戦アクションの定番にして最大ボリュームの作品。
 基本は相手を攻撃してステージの外にふっとばすだけというシンプルな4人対戦ゲーム。任天堂の人気キャラクターがたくさん登場し、それぞれいろんな技を持っているので、さまざまなステージ、さまざまなルールで対戦が楽しめる。
 ステージごとのギミックやアイテムも豊富で、不確定要素のぶれが大きいのである程度実力差があっても楽しむことができるだろう。

 3作目となった今回の特徴は、アドベンチャーモード「亜空の使者」が楽しめる点と、Wi-Fi対戦が可能な点。
 どちらも改良の余地があるので次回作に期待したいところだが……それでも、合格点はあげられるデキなのではないだろうか。

 亜空の使者のよいところは、ストーリームービーの演出が面白いところ、そしてキャラクターのほとんどを出すことが出来るモードだという点にあるだろう。操作に慣れる、いろんなキャラクターを使うことで自分に合ったキャラを見つけることが出来るというのも初心者には向いているポイントか。
 ただし全体的にはステージにだらりとした雰囲気があるので、ヒリヒリした緊張感はあまり味わえない。

 Wi-Fi対戦は距離による通信ラグがあるものの同期重視の設定となっており、別仕様の対戦と思えばそれほど不満もないのではないかと思う。バラエティ対戦アクションなのだから。
 ただし、不特定多数との対戦である「おきらく対戦」は、せめて普通の対戦がしたい人向けの「まじめに対戦」というのを用意してもよかったのではないだろうか。個人的にはあまりまともに対戦しようとするプレイヤーがいない状況になっているという点が驚きではあるが。
 フレンドコード交換による対戦ができるので、普通に対戦したい方はそちらを利用するとよいだろう。ネット上でコードを公開しているプレイヤーもそこそこいる。

 キャラクターの強さのバランスに若干問題がある気もするが、いろんなルールやステージで強さというのは変わるし、アイテムなどでゆらぐ範囲内なので全然勝てないということはない。ハンデ戦も可能。

 不満点は大体そんなところだろうか。しかし、全体的にはよく出来ているしとても楽しめるゲームなのは間違いない。

 作品全体のボリュームは圧巻。豪華編曲者陣が任天堂の名曲を多数アレンジし、ステージは自作も可能。ホームランコンテストなどのミニモードも色々あり、お題をクリアしていくクリアゲッターからは曲やフィギュア、シールが手に入る。そのフィギュアやシールがこれまた異常に詰め込まれており、集めていくのが楽しい。
 全部無理にやりきる必要は無く、気に入った部分だけを楽しめばよいだろう。

 絶と呼ばれる玄人向けのテクニックがなくなったり、通常技の連続攻撃が出しやすくなっているなど、幅広いプレイヤー向けの調整が施されているので、集まって遊ぶのに最適なゲームの1つだろう。

 最後に1つ言いたいことがある。「終点アイテムなしオンリー」は邪道。格ゲーやればいいと思う。そういう遊び方もある、というのと、そういう遊びかただけ、というものの間には大きな差があると感じた。

第2位
DISASTER DAY OF CRISIS
公式サイト
Wii
アクション&ガンシューティング

簡易評価
骨格:14点/15点中
システム−−−−5
オリジナリティ−4
完成度−−−−−5

  関節:19点/25点中
バランス−−3
テンポ−−−4
密度−−−−4
操作性−−−4
ユーザーIF−4

肉付:34点/40点中
世界観−−−−5
グラフィック−4
デザイン−−−4
キャラクター−4
音楽−−−−−4
ストーリー−−5
テキスト−−−4
演出−−−−−5
  思考:9点/15点中
明快性−4
戦略性−3
自由度−2

器:
難易度−−−−−4
物量−−−−−−3
単体プレイ時間−3
合計プレイ時間−3

 一言で言うなら、「全米No.1アクション映画ゲーム」。

 未曾有の災害に見舞われる街で起こる、テロリストによる核の奪取。レスキュー隊員だった主人公レイは、救えなかった元同僚の妹がテロに巻き込まれていることを知り、災害から人々を守りながらテロリストに単独立ち向かう……!

 このゲームのもっとも評価すべき点は、Wiiというハードの特性を最大に活かしたゲーム内容であるということ。振りやポインタにより、アクションシーンの臨場感がアップしている。
 例えばテロリストとの対決はガンシューティングで行われるが、ポインタとの相性は抜群。リモコンのスピーカーからはラジオの災害情報が流れ、電話の声が聞こえる。カーチェイスではリモコンをハンドルに見立てて街を駆け抜ける。とにかく映画のシーンを「体感」できるつくりになっている。

 この作品のキャッチフレーズは「最悪の一日が始まる……」。そのキャッチフレーズ通りの災難が主人公レイに襲い掛かる。地震で建物がくずれ、二次災害の火災に巻き込まれ、竜巻は火事を取り込んで火炎竜巻として街を壊滅させ、津波が街を崩壊させ、火山が噴火して溶岩流や火山弾が襲い来る中、武装テロ集団と戦わなければならないのだ。まさに最悪の一日である。

 ストーリーを進めていくと、主人公レイのアメリカンヒーロー的タフさに驚かされるはずだ。大地震、大火災、大津波、大竜巻と次から次へと起こる災害から自分と市民を守りつつ、マシンガンやロケットランチャー、戦車に戦闘ヘリまで駆り出す大量のテロ集団にハンドガン1つで立ち向かう……あまりにタフすぎて笑ってしまうほど痛快だ。

 ストーリーはムービーで進むが1つ1つはそれほど長くもなく、また「災害から市民を救いつつテロ集団と戦う」という判りやすい本筋があるので何をしているのかわからなくなることはそれほどないだろう。ゲームがシーンごとにパーツ分けされている点も、進行が一本道的になる代わりに迷うことが無いという利点がある。これもまたいい意味で映画的だ。

 ガンシューティング部分ではポインタで狙いを定めて打つというシンプルなもの。物陰に身を隠しつつリロードしたり、ヘッドショットで大ダメージを与えるといった基本は抑えてある。武器変更もできて種類もそこそこあり、カスタマイズも可能なので、ガンシューが得意な方はハードモードを石ころ投擲でクリアしてみてはどうか。私には無理。

 カーアクション部分が割りと難しく感じるが、走ってる最中に地面が無くなったり津波に飲み込まれたりすれば、そりゃ死ぬよな、とある意味割り切って考えられる。リトライがすぐできるのはよいところ。

 演出面も映画をかなり意識しており、台詞回しなども映画好きなら楽しめるだろう。レイがその辺の車を勝手に持ち出して災害から逃げようとするシーンで、キーをひねりながら「動けこのポンコツ!」などとののしりつつぶん殴ってエンジンをかけるところなんかたまらない。これぞアメリカ映画だ。

 せっかくだからリモコンやポインタを使ったWiiらしいゲームがやりたい、でもカジュアルなゲームじゃなくてどっぷりゲームに漬かりたい、ということならば間違いなくオススメできる一本だ。

第1位
国盗り頭脳バトル 信長の野望
公式サイト
ニンテンドーDS
シミュレーション

簡易評価
骨格:15点満点
システム−−−−5
オリジナリティ−5
完成度−−−−−5

  関節:23点/25点中
バランス−−5
テンポ−−−5
密度−−−−5
操作性−−−4
ユーザーIF−4

肉付:28点/40点中
世界観−−−−3
グラフィック−3
デザイン−−−4
キャラクター−3
音楽−−−−−4
ストーリー−−3
テキスト−−−4
演出−−−−−4
  思考:12点/15点中
明快性−4
戦略性−5
自由度−3

器:
難易度−−−−−4
物量−−−−−−4
単体プレイ時間−2
合計プレイ時間−4

 このゲームのシステムを考え完成させた人間は天才。

 基本的なゲームの目的は武将のコマを移動させて相手武将を倒したり城を占領したりしてそのシナリオの条件を達成すること。
 戦闘は基本的に攻める側が相手より武力が高ければ無条件で勝ちというシンプルなもの。さらに複数の武将をまとめて戦力として移動できるので、高武力の部隊を編成することもできる。
 じゃあとにかく武力を高くすればいいのか? そんなことはない。武将が動ける順番は、陣地の合計武力が低い順。武力が低い側から先に行動できる。

 それだけ? と思うかもしれない。しかしこのゲームには歩兵←騎馬←鉄砲の三すくみが存在し、武力の低い側が相手武将陣地に攻め込んだ場合、有利な職業だと相手の武力を削りつつノーダメージで退却できる。武力は低いが相性のよい武将で細かく何度も攻めれば、大部隊が動けるようになるまえに壊滅的なダメージを与えることが可能なのだ。

 じゃあ相性のいい小さな部隊をたくさん作れば勝ち? いやいや、弱い武将だけでは城の守りを突破できない。城には防御力に応じた武力が設定されるので、弱い武将だけでもやはり勝てないのだ。
 さらに武将ごとに特殊な能力を持つものもおり、どの武将を使って攻め守るかを考えなければならない。この不確定性のぶれの幅がまた絶妙で、見えている結果を覆されることもしばしば。たくさんの武将の中から自分のお気に入りを見つける楽しみもある。

 細かいところだが、武将がやられても数ターン後には自城から復帰できる点もよく考えられている。負けた武将が復帰できなければ、序盤負けた側がそのまま負けて終わるゲームになるところだが、復帰システムがあることで長期的な視野で戦闘を行うことができるし、劣勢を覆すこともできる。武将の性能だけで戦うゲームではない、ということもできる。

 きちんと考えて武将を動かしていかないと勝てない。逆に、策を駆使すれば戦力差があっても逆転できる。このよく考えられたシステムは賞賛に値する。似たようなゲームは少なくとも私には思いつかない。そしてこの新しいシステムをきちんと纏め上げた完成度の高さには舌を巻く。コーエーがこのようなゲームを作り上げたことに驚きを隠せない。

 ストーリーのための演出などは簡素になっており、ゲームをがっちり楽しめる。また画面構成や操作もほぼストレス無く、テンポも抜群。内政も戦闘を楽しむためにシンプル。このゲームの本質をじっくり楽しめる。

 もうひとつ優れている点は、「対戦シミュレーションゲーム」として完成されていること。
 普通のシミュレーションゲームでは、序盤の体勢でゲームが決定付けられてしまったり、長時間プレイを強制されてしまうため最後までプレイできなかったりしがちなものだが、このシステムならばコンピュータ戦で1プレイ5分〜30分程度、対戦でも設定によって20分〜1時間程度と短くすることも可能。

 対戦ではすべての命令を時間内に行う必要があるため、まるでリアルタイム戦略ゲームと錯覚するほどの臨場感が味わえる。そして武将と城を失い全滅しても、「属国」として倒したプレイヤーの手伝いをしながら、国力を高めてまた復帰のチャンスがある。対戦ゲームで一人だけ先に全滅するとあとは眺めるだけで寂しいものだが、これなら最後まで楽しめるというわけだ。
 ソフト1本だけのワイヤレス対戦から、Wi-Fiによる離れた相手とのプレイまで、いつでも誰とでも楽しめるのも素晴らしい。

 音楽も派手さは無いがコーエー得意の歴史音楽を、場面の切り替えを意識させない見事な曲のつなぎで流してゲームに彩を添えている。

 シンプルで判りやすいが奥深く、誰でも楽しめる。
 文句無く、2008年もっとも優れたゲームと言い切れる作品だ。


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